はい、日本では圧倒的に競争過多です。
需要の割には、供給が多すぎる。

つまり、同じようなものがわんさか出てくる。
同じような商品がずらっと並ぶということになります。

で、どうするか?といいますと。
より広告やキャッチコピーが過激になります。
ビッグマウスもいいところ、詐欺レベルまでいきますね。
例えば、化粧品ではあたかも2〜3日でシミが取れるとか
一晩でシワが取れるとか、そんな広告もあります。
特に某国の広告はひどいですね。
50代とか60代でこの顔とか書いてあって、写真を見ると別人の20代の若い女性の顔を差し入れてある
広告など。
ウソはいかんよ。と思いますが。。。
やはり国境を越えると景品表示法とか薬機法(旧薬事法)とか取り締まれないんだろうなぁと思います。
 

英語。
結構いろいろな方が勉強している数年前から英会話が盛り上がっていますね。
本屋に行っても、「たった○日でペラペラになる方法」とかありますけど
まぁ無理ですよね(笑)
アメリカ国務省のForeign Service Instituteというところがあるらしいのですが、そこがアメリカ政府職員向けに外国語トレーニングを行っているそうで https://www.state.gov/foreign-language-training/
そこに言語別の習熟難易度が書いてありました。


カテゴリーI言語  24-30週間(600-700時間)
英語と類似する言語 
デンマーク語、オランダ語、フランス語、イタリア語、ノルウェー語、ポルトガル語、ローマニア語、スペイン語、スウェーデン語

カテゴリーII 言語 36週間(900時間)
ドイツ語、ハイチ語、インドネシア語、マレー語、スワヒリ語

カテゴリーIII言語 44時間(1100時間)
アルベニア語、アムハラ語、アルメニア語、アゼルバイジャン語、ベンガル語、ブルガリア語、フィンランド後、ハンガリー語、ロシア語、ポーランド語、タガログ、タイ語、ベトナム語、など

カテゴリIV言語 88時間(2200時間)
超難解言語群ー英語を母国語とする人間にとって並外れて習得が難しい言語群。
アラビア語、中国広東語、中国標準語、日本語韓国語

だそうです。

昔、貿易系会社で働いているときに外人からよく言われました。
「3大英語喋れない国は中国・韓国・日本だよね」って。
私もこう答えました。
「まぁそうだね。類似してる言語要素が皆無だからね。すぐには話せるようにならないよ。」
 って。

上FSIの表にあるように、英語スピーカーにとって、日本語は超難解言語です。習熟難易度:Super Hard
です(笑)

であるので、つまり、その逆もしかりで。
日本人が英語を習得するというのは、同じようにSuper Hardなのです。

最近の風潮で、競争過多のせいか、何でも
「たった〇〇日(月)で△△できるようになる方法」
「たった1ヶ月で英語が話せる方法」などなど
そういうキャッチコピーがわんさかあふれています。

英会話学校に行っても高額な月謝を取られるだけで、そこの生徒でも「この人すごい流暢だな〜」って人はみたことないんですよね(何年もやっていても)。
英会話学校の先生自体が、ネイティブではなかったり、英語圏以外の出身でさらに英語の学位を持っていなかったり
「日本に住みたいけど仕事ねーから英会話教師でいいや」
「結構給料いいみたいだし、外人なら(ヨーロッパ系ならなお可)すぐ採用されるから」
とかそういう人実際に知っているので

自分で何とか勉強して、映画やドラマで慣れる。
ユーチューブとかでEnglish Larning for begginer とか検索すればいくらでもアメリカ人がやっているYoutubeチャンネルがあるので
高い月謝はらって適当な教師を使っている英会話学校より
よほど良いのではないかと思います。

あと、先生は絶対ネイティブの方がいいですね。
発音が結構大切だと思いますので
やはりネイティブの先生に慣れた方が、英語耳が育ちます。
ノンネイティブの先生の方が良いという話もありますが、
ノンネイティブの先生にどれだけ教わっても、結局英語で映画やドラマが見れませんし、
結構文法重視の人が多いんですよ。
話すときは文法を気にしているわけではないので
文法キチガイの先生は悪夢になります。
そんな言葉だれもはなさねぇよってね(笑)

なぜかと言いますと、
やっぱりヨーロッパ系の人って、ネイティブの英語を理解したりするんですよ。
海外の友人たちと談笑していますと
アメリカ人の英語が自分1人だけわからなかったりします。
そういう状況は結構辛いデスので。(辛かったなぁ。。。泣)

ヨーロッパではフィリピン人とかインド人とか英語を母国語としない人は
英語を教えていませんので。。。
もちろん日本人が英語を教えるように、母国語会話者が英語を同じ国の人に教えることは普通にあります。
イタリア人がイタリア人に英語を教えるみたいなことですね。
だけど、フィリピン人がフランスに行って英語を教えるとか
インド人がドイツに行って英語を教えるとかはないんですよ。
フランス人がスペインに行って英語を教えるとかはないんですよ。
フランス人はフランス語を教えますし、ドイツ人はドイツ語を教えます。
そんなことやってるのは、日本だけですよね。
中国人も韓国人も最近は結構普通に英語喋ります。

適当な外人雇って英会話を教えるってのもビジネスとしてはいいかもしれませんが
使えない英語、めちゃめちゃなナマリのある英語を金をとって教えるってのは
どうなんでしょうかねぇ。。。
あくまで金もらってるわけですから。。。

英語一つにしても、日本人が英語を習得するには
2200時間かかるんですよね。
その数字は概ね正しいと思います。
考えてみたら、昔、日本人が全くいない仕事で
日本語なし、メールも電話も英語で、合う人全員外人で1日8時間以上働く仕事だったのですが
3ヶ月泣く思いで耐えたところ、相手が何言ってるかわかって最低限の会話ができるようになり、
1年で普通に雑談やリラックスして仕事以外の会話で盛り上がるということができるようになりました。
当時は1日8時間週休1日(日曜のみ)で約200時間英語に触れる環境でしたので

3ヶ月=約600時間 何となく言ってることがわかり最低限の会話が成立する
1年=約2400時間 普通に仕事以外の会話で盛り上がることができ、友達が増える

どんな学習をしても、英語が1ヶ月でペラペラ〜とか絶対ありえないんですよ。
広告のキャッチコピーが酷すぎるだけ。
で、英会話学校に行ったら600時間が目安といわれ、高額な月謝を払い続け、1時間を週に2とか3で
全く進捗が見えず、費用と効果にガッカリして断念。
という方も多いかと思います。
まぁ英会話の先生も「私は英語を教えるんだ〜!」っていう情熱を持っている人は少ないと思いますし・・・。「他に仕事ないし、別に英語教師は専門じゃないけど給料いいから・・・」って人も結構いると思いますので。。。
え?こんななまりのある英語で教えてんの?無理でしょ?っていう方もいるので。。。


語学の学習に最短距離なんてありません。
競争が激しくなって、色々な業者が乱立すると
必然的に誇大広告になります。
とにかく売りたい。嘘でもいいから獲得してしまえばこっちのもの。
という風になります。

最近、アンケートをとっているのですが
エイジングケアもほぼ信頼されていないという意見が多数を占めます。 
たしかに、すぐにシワがなくなるとか、すぐにシミが取れるとか
書いてありますからねぇ。。。
それを信じて買った人は、もちろんガッカリしますよね。
すぐには効きませんから。
何十年かかってできたものが、すぐに消えるわけないんですよ。


たった〇〇日(月)で△△できるようになる方法
というような、あたかもすぐ効果がでてしまうような広告があったら
それは注意です。(英会話、化粧品、なんでもです)

何事にもショートカット(最短距離、近道)なんてありません。
少しずつ進んでいきます。しかし、少しづつ確実に進んでいきます。
その進捗は往々にして見えないものですが、
ある日突然、自分ってよくなってるよね?って驚きます。