外出自粛中、私も多分に漏れず「料理」にハマっております。
フレンチを自宅でせっせと作っております。

不思議なことが起こっておりました。

4月の最終週くらいから、どこのスーパーに行ってもバターがない。
特に無塩バターがない。。。
料理には有塩バターは使わないので、無塩バターをメインに流通させて欲しいんですよね〜

フランスのバターってオーガニックバターでも
300gで2.5ユーロぐらいなんですよね。
通常のバターで300g 1.5ユーロぐらい。

日本のバターって200gで450円くらいですから、高いなぁと思っていました。
もともと流通量が少ないみたいですね。
「高いから」「買わない・需要がない」のだと思いますけど。

そのほかに、実はバターって結構独占市場みたいで、
バターがないからネットで買おうかと思ったら、
明治、雪印とか大手企業の名前しかなかったですね。

つまり、競争がまったくない。
だから値段は高止まり、味は全く進歩がない。
というところでしょうか。

さて、これにはもう一つカラクリがあります。
なぜかバターの輸入は各企業が自由にはできない
国家貿易制度らしいです。

(超高額な関税を払えばできるけど、とても売れる金額にはならない)
https://www.maff.go.jp/j/chikusan/gyunyu/lin/pdf/0729milk.pdf 

まぁよくあるアレです。
特定の業界を保護するためにやってるやつです。

(独)農畜産業振興機構という独法が独占して輸入し、
そこは確か身内企業にしか売り渡さないじゃなかったかな〜(ここの部分は謎です)
民間事業者が輸入する場合は、国が決めた輸入数量以下の量を低関税で輸入できるのですが
これも一部の企業だけです。

さて、一般の企業がバター(乳製品)を輸入するためには
激高の関税を払わないと輸入できません。
どう頑張っても高い日本製バターよりも、高くなるように。
 
こういうことやっているんで、永遠に高くて、流通も少ないんですよね。

国家貿易っていつの時代の話ですか?って思うくらい時代錯誤な制度のような気がします。
やはり普段から激烈な競争にさらされている一般中小企業の立場からしますと
こういう制度はけしからんと思います。
国民の知らないところで、こんな制度が運用されて、なんか補助金なども結構出てるみたいですね。
一部の産業を守るためにというのは、不公平じゃないですかねぇ。。。

それにより
関税等:
バター

29.8%+985/kg 

チーズ

29.8% 等様々 

例えば、フランスからバターを買うとしますと

300g 卸値1ユーロ(120円とします)のバターを900kg(3000個)買うとします。

商品価格:120 x 3,000 = 360,000円
運賃:200,000円と仮定します。
運送保険はかけないとします。
C&F価格:560,000円
割増関税:560,000 x 29.8% + 900kg x 985円 = 1,053,300円(
百円未満切捨て)
輸入申告消費税:
国税 560,000 + 1,053,300 = 1,613,300 -> 1,613,000 x 6.24% = 100,600円  
地方税 110,600 x 22/78 = 31,194 -> 31,100円
消費税合計:131,700円

動物検疫検査費用:??

商品原価:560,000円 (1個186円)
関税:1,053,300円
消費税:131,700円
合計:1,745,000円 (1個581円 税込み)

フランスで120円のバターが
581円(税込)になったわけです。
少なくとも検疫の検査でいくら必要かによってまだ上がりますけど。
これは販売前の価格です。
ここから販売店の利益と国内送料とか入れたらムリですよね。

実際輸入商社はもっと大量に入れるので、単価も安くなりますし
運賃も安くなります。

ということがあるので、
日本のバターは高い。
そして、その状態は永遠に安泰であるということです。
日EU間EPAが発効したので関税は下がると思いますが、
確か20年かけて撤廃だったような。。。

競争は必要だと思いますよ。